ニュースキャスターの意見は個人の意見ではない

経済学者で自分のブログ読者を数万人単位でお持ちの池田信夫氏ですが、報道ステーションの古館伊知郎氏を批判(?)しています。
古舘伊知郎氏が「格差社会」を語る気味悪さ

この中で古館氏のコメントは事前にすべて決まっている、とかかれています。さもありなん。
以前、山本モナがキャスター降板のときに、gooニュース畑でキャスターについてのスレッドが立ちました。
「キャスター」ってどんなイメージ? 好きなのは誰ですか?
私はこのスレッドで「キャスターはおかざり」だ、と投稿しました。それはキャスターがいくら優秀でも、番組は番組制作会社あるいは製作チームの全体としての意見であり、事前に会議でどういう方針の報道をするか、コメントをどうするか、というのを決めているからでしょう。テレビをみているとあたかもキャスターの意見のように見えますが、そうではないのです。特に庶民の視点に立っているかのようなコメントはテレビのキャスターではありえないでしょう。庶民と同じ給料で生活していないのだから。製作チーム全体の意見だから庶民の意見も反映されるのでは? という考えも、マスコミ社員の給料が非常に高いので成り立たないでしょう。

たまたま池田氏が報道ステーションを見て、この記事を書かれたのでしょうけど、タイミング的にトヨタの奥田会長の発言(「朝から晩まで年金や保険のことで厚労省たたきをやっている。あれだけたたかれるのは異常な話。正直言ってマスコミに報復してやろうか。スポンサーでも降りてやろうかと」)がちょっと前にあったので、関連づけてしまいそうです。ニュース番組の報道のあり方とスポンサーの意向も関係してきているのでしょう(報道番組制作会議でスポンサーの意向についても考慮している可能性)。

テレビのニュース番組はスポンサーをつけないというのがいい方法だとおもうのですけど、どうでしょう。