相関関係と因果関係については基礎教育しないと。

ある漫画を紹介したサイトが人気になった。

ちょwwww食育冊子wwwww

題字からしてあまり好みじゃないのだけど(「ちょwww」という言い回しは好きじゃない。2Ch文化だからかな)、紹介している漫画がなんというか、とんでもない。「と学会」向けだ。

肉、牛乳、砂糖は危なく、ご飯はえらい、と主張する漫画だけど、論理的におかしいことをこの冊子をおいているお店はわかっていないのだろう。

理論の根本は、相関関係と因果関係を取り違えていること。
相関関係とは、独立した複数の事象(AとB)について、「Aが増加していると、Bも増加している。」といったこと。
Aが増加した原因とBが増加した原因はもしかすると、同じ理由によるのかも知れず、その場合は相関関係は因果関係が現れた結果といえる。ただ、まったく別の原因で、たまたま相関関係が出ている、ということもありうる。
相関関係が出ているなら、なぜ相関するのか、といった考察が必要になる。

相関関係を因果関係と間違えてしまうのは、因果関係があるものは相関関係も持つからだろう。原因CによりAは増加する。また原因CによりBは増加する。という事象があるなら、結果としてAが増加しているとCは増加している、というように見える。そのため、Cという原因が見られない場合、Aが原因でBが増えている、というように見えてしまう。

こういった相関関係と因果関係の扱い方については、基礎教育で教えなければいけないことであるが、当の教師でさえ、わかっていなかったりする。

これを教えるには、基礎教育を受けているうちに、具体例とそれがなぜおかしいのかを細かく教えなければいけないと思う。
今日取り上げたサイトは、この漫画はおかしい、と言っているだけで、なぜおかしいのかということをおざなりにしている。
まぁ、紹介するだけじゃなくて、おかしい理論だよ、としているだけましだけど。

きちんと科学と科学的思考方法といったものを学校で教えてください。文部科学省さん。お願いします。