好きな作曲家

音楽の楽しみ方は色々ある。楽器を演奏するのもそのひとつ。

演奏には普通、曲が必要だ。曲は当然ながら誰かが作ったもの。
曲は教室の先生が教えてくれるのもあるだろうし、自分が聴いたことがあり、
演奏したい、と思ったものもあるだろう。
演奏する曲が多くなったり、特別な曲ができたりすると、特別な作曲家が出てくる。
私にとって特別な作曲家はG.Ph.テレマンである。

テレマンはドイツバロックを代表する作曲家で、当時の人気はバッハはもとより、ヘンデルをも凌いでいる。
バロックが好きな人にとってバッハという作曲家は特別だ、というのは多いだろう。その芸術性にくらべ、大衆的で傑作も多いが駄作も多いテレマンというイメージがあると思う。テレマンの多作は群を抜いているのである。

私がテレマンを好きなのは彼が演奏家を愛している曲を作っているからだ。

テレマンの曲は聴くための曲というより、演奏するための曲だ。
楽器を演奏するのに演奏して幸せになる曲を作る作曲家を好きにならない演奏家がいるだろうか?
テレマンの曲が私をバロック好きにさせたのは間違いない。