考えることについてのメモ

私が何か物事を考えるとき、日本語で考えている。

日本語なんだけども、それは私が知っている単語単語のイメージの集合体である。
先日読んだ、「わかったつもり」西林克彦著 の中に、「スキーマ」という専門用語が出てくる。認知心理学のことばで、ある出来事に関連する知識のまとまり、といったような意味だそうだ。 
日本語の単語一つ一つに対して私は私固有のスキーマがあり、スキーマの関連で物事を考える。単語の持つイメージ、それがスキーマだと考えてよさそうだ。

文章を理解するとき、読む人はそれぞれのスキーマに基づいて理解する。
各人のスキーマは別々であるが、同じような体験をしているから同じように理解する。

私が私のスキーマをもとに物事を考え、文章化するが、それを読む人は読む人それぞれのスキーマに基づいた読む。私が考えたことは私のスキーマに基づいたものであるから、他人に完全に理解してもらうことはできない。

しかし、文章を読むとあたらしいスキーマの関連に気づくことがある。
そして本は新しいスキーマをもたらしてくれる。

読書は楽しいね。