スポーツと音楽

文化的事業というものは不況になると真っ先に削減の対象と
なるものらしいが、スポーツにはそういうことがないようだ。

まったくうらやましいかぎりである。
音楽とスポーツは良く似ているのに、だ。

音楽もスポーツも他人がやっているのを見て楽しんだり、自分が
Playして楽しむ。スポーツには道具が必要で、音楽には楽器がある。

しかしスポーツのほうが市場が大きい。なぜだろう?
で、気づいたのだが、スポーツは究極のところ、代理戦争で
あって、競争することが本質なのだ、ということ。
人は比較し、競争するのが好きなのだから、人の本質に近い
スポーツのほうが人気があるということだ。

かといって音楽は平和的か、というとそんなことはないのだが。
むしろ音楽の影響は本質的で、戦争の道具としても使われて
いたことを知らないといけない。

世界大戦と同時代に生きた音楽家は良く知っていると思うが、
最近の作曲家や演奏家は知っているのだろうか。